秘め恋シンデレラ~隠れ御曹司と甘く蕩けるKISS~
「申し訳有りません…社長のお気に入りのカップにヒビをいれてしまいました」

麻生さんが潔く社長にマイセンのカップを見せた。
社長はカップのヒビを確かめる。

「麻生さんの責任ではありません。私が謝って落としました」

「洗い物をしている小池さんに声を掛けたのこの私で」

「でも…落としたのは私ですよ。麻生さん」

「…別にいいよ。これ位」

社長は軽く笑って麻生さんにカップを返した。

「しかし…そのカップは11万円の高級カップ」

「割れたカップで小池さんが指に怪我を負う方が重大だ。そうだろ?麻生君」

「え、あ…社長の仰る通りです」

「ヒビのはいったカップは処分してくれ。麻生君」

「承知しました」


さすがは社長…凡人の私達とは目の付け所が違う。





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