秘め恋シンデレラ~隠れ御曹司と甘く蕩けるKISS~
麻生さんは口許には皮肉な笑みが見える。
「私だって判っています。私の経験からアフターデートの8割が大体、お流れになっていますから」
「判っているなら、どうして約束なんてする。それに、野島さんには他にオンナが居るぞ」
「・・・」
野島先輩は社交的で女性にはモテモテ。女には全く切れ目がなく、常に彼女が居た。
野島先輩とは同じアウトドアサークルで知り合った。
当時、彼は大学院M1、私が大学入りたての1年生だった。
18歳の私から見れば、22歳の野島先輩は周囲の同年齢の男の子とは違い、大人の男性、その落ち着いた包容力に惹かれ、ひと目惚れした。大学時代は先輩と後輩の関係でしかなかった。私は先輩を追って、同じ会社に入社して、ようやく野島先輩の視界の中に私が入れたのだ。
彼から『付き合ってくれ』と言われた時。
私は嬉しくて泣いてしまった。
「アイツの女癖は入社当時から酷かった」
「どうして麻生さんがそんなコト言うんですか?」
「私は唯、小池が傷つかないように忠告しているだけだ」
「貴方には関係ない話です!仕事上の言動は耳を傾けますけど、プライバシーに関わる言動には一切耳を持ちません。麻生さんの命令通り…今日中に全部入力致します」
「頼んだぞ」
「私だって判っています。私の経験からアフターデートの8割が大体、お流れになっていますから」
「判っているなら、どうして約束なんてする。それに、野島さんには他にオンナが居るぞ」
「・・・」
野島先輩は社交的で女性にはモテモテ。女には全く切れ目がなく、常に彼女が居た。
野島先輩とは同じアウトドアサークルで知り合った。
当時、彼は大学院M1、私が大学入りたての1年生だった。
18歳の私から見れば、22歳の野島先輩は周囲の同年齢の男の子とは違い、大人の男性、その落ち着いた包容力に惹かれ、ひと目惚れした。大学時代は先輩と後輩の関係でしかなかった。私は先輩を追って、同じ会社に入社して、ようやく野島先輩の視界の中に私が入れたのだ。
彼から『付き合ってくれ』と言われた時。
私は嬉しくて泣いてしまった。
「アイツの女癖は入社当時から酷かった」
「どうして麻生さんがそんなコト言うんですか?」
「私は唯、小池が傷つかないように忠告しているだけだ」
「貴方には関係ない話です!仕事上の言動は耳を傾けますけど、プライバシーに関わる言動には一切耳を持ちません。麻生さんの命令通り…今日中に全部入力致します」
「頼んだぞ」