秘め恋シンデレラ~隠れ御曹司と甘く蕩けるKISS~
香音side~
佐藤さんの目的地・大涌谷駅に到着した。
荒涼とした大地に立ち込める硫黄の匂い。迫力ある景観から通称『地獄谷』とも呼ばれていた。
箱根ロープウェイの中でも最も標高が高い。
「さすがは通称『地獄谷』迫力ありますね」
「そうだな」
「ここはこれ位にして、降りますか?」
悪夢が再び私を襲うーーー・・・
「また…ロープウェイ乗るんですか?」
「まぁ」
「…ハイキングコースを歩いて降りると言う手もあるぞ。小池」
「え、あ・・・」
私は足許のパンプスを見つめ、考え込む。
「山道、その靴では降りられないですよ」
「佐藤お前が小池を抱き上げて降りればいいじゃん」
「そんなコト出来ませんよ!!」
「覚悟を決めます!」
「ほら、またキャンディやるぞ」
麻生さんは私に今度はレモン味のキャンディを渡した。
「ありがとうございます。快く頂きます」
荒涼とした大地に立ち込める硫黄の匂い。迫力ある景観から通称『地獄谷』とも呼ばれていた。
箱根ロープウェイの中でも最も標高が高い。
「さすがは通称『地獄谷』迫力ありますね」
「そうだな」
「ここはこれ位にして、降りますか?」
悪夢が再び私を襲うーーー・・・
「また…ロープウェイ乗るんですか?」
「まぁ」
「…ハイキングコースを歩いて降りると言う手もあるぞ。小池」
「え、あ・・・」
私は足許のパンプスを見つめ、考え込む。
「山道、その靴では降りられないですよ」
「佐藤お前が小池を抱き上げて降りればいいじゃん」
「そんなコト出来ませんよ!!」
「覚悟を決めます!」
「ほら、またキャンディやるぞ」
麻生さんは私に今度はレモン味のキャンディを渡した。
「ありがとうございます。快く頂きます」