秘め恋シンデレラ~隠れ御曹司と甘く蕩けるKISS~
佐藤さんはコースと共にスパークリングワインをオーダーした。
アルコールがまるでダメな私はオレンジジュース。


彼はワイングラスを掲げ、カチンと私のグラスに当てカンパイした。




契約農家の新鮮な野菜がパフェのように盛られて登場。

「面白い」
私は柔らかく微笑んだ。

佐藤さんは真面目な顔をしていたが、私につられ、いつもの明るい笑顔になった。


チーズフォンデュ用の具材がテーブルに並ぶ。
ソースの種類は10種類の特製ソースから選ぶ形式。


濃厚なチーズに包まったブロッコリーを口に運んだ。

「美味しい」

「小池さんに喜んで貰えて嬉しいよ」

「佐藤さん、ありがとう」

「礼を言うなら、麻生さんにも言わなきゃ。俺…こう言う女性が喜ぶ店余り知らないからさ」

「意外です」

「そう?」

「はい」
穏やかに流れる時間。

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