あと何回の大丈夫
「ねぇ…あと何回、私は大丈夫って言えばいい?あと何回、流くんの“次”を待てばいい?」
咲羅……
「仕事なのはわかってる。付き合いがあるのもわかってるんだよ?でもね、事故にあった時怖かったんだよ、そばにいて欲しかったんだよ、だから飲みに行ってるかもとか考えたけど頑張って電話したんだよ?」
あの時、確かに咲羅はなにか言いかけてたんだ
「不安でどうしようもなくて、なのに電話で聞こえたのは女の人の声…、仕事場の人らだって分かってても辛かったの…」
俺は何も見てなかった。
“大丈夫”
それは咲羅なりのSOSだったんだ…