ライ・ラック・ラブ
正さんは、ジューンブライドにこだわった割に、和洋どちらのスタイルで式を挙げるかは、どちらでもいいと思っているようだ。
「春花さんがしたい方に決めて。俺はそれに従う」と言われたけれど、結局、とある神社で式を挙げることになったのは、私たちが希望する日時に空いていた式場が、たまたま神社だったという、それだけの理由だ。

やはり6月挙式というのは根強い人気を誇っているようで、年明け早々から式場を探し始めたにも関わらず、和洋どちらとも、希望する日時の式場はなかなか見つからなかった。
それで父に相談したところ、父の知り合いの社長さんが懇意にしているという神社に連絡を取ってもらって、ようやく決まった次第だ。

ここでも最後は父の好意に甘えてしまったけれど、とにかく、神社で結婚式を挙げることが決まった時点で、着物を着るということも決まった。

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