ライ・ラック・ラブ
「じゃあ、私たちは何をすればいい?」
「あなたたちには自活する心構えを身につけておいてほしいの。私の味方をすることで、お父さんは家を出ろと言ってくるかもしれない」
「あら。その点私は大丈夫ね」と冷静に言う夏子に、私たちはクスッと笑った。
「そうね。それから財産のことがあるわ。正さんは婿養子になる」
「ということは、お父さんの財産の相続権も、あの人は持つことになるのね」
「そのとおりよ、秋恵。残念ながら、私はそこまで阻止することはできない。でも今私たちが持っている財産を、お父さんや正さんが手をつけられないよう、処置をしておくことはできる。幸い、私の知り合いの弁護士さんがとても良い人でね、その類の書類を作ってもらうよう、頼んできたばかりよ。私を信頼するなら、明日、サインするために、私と一緒に弁護士さんのところへ行ってほしいんだけど」
「もちろん行くわ」
「金銭面の管理は、私たちの中でも姉さんが断トツできるから」
「それだけじゃないわ。春花姉さんは、私たちの中でも一番頭の回転が速いと思う」
「ありがとう、冬美」
「あなたたちには自活する心構えを身につけておいてほしいの。私の味方をすることで、お父さんは家を出ろと言ってくるかもしれない」
「あら。その点私は大丈夫ね」と冷静に言う夏子に、私たちはクスッと笑った。
「そうね。それから財産のことがあるわ。正さんは婿養子になる」
「ということは、お父さんの財産の相続権も、あの人は持つことになるのね」
「そのとおりよ、秋恵。残念ながら、私はそこまで阻止することはできない。でも今私たちが持っている財産を、お父さんや正さんが手をつけられないよう、処置をしておくことはできる。幸い、私の知り合いの弁護士さんがとても良い人でね、その類の書類を作ってもらうよう、頼んできたばかりよ。私を信頼するなら、明日、サインするために、私と一緒に弁護士さんのところへ行ってほしいんだけど」
「もちろん行くわ」
「金銭面の管理は、私たちの中でも姉さんが断トツできるから」
「それだけじゃないわ。春花姉さんは、私たちの中でも一番頭の回転が速いと思う」
「ありがとう、冬美」