ライ・ラック・ラブ
この子はまだ19歳の未成年。
だからこそ、父が財産管理を担っている部分が、私たちの分よりも多いはず。
それだけでなく、冬美の将来の自由も、私が確保しなければ…。
「後は普段どおりに過ごしてちょうだい。不自然にお父さんや正さんの味方をするのでもなく、私の味方だと表立つこともする必要はないわ。ただ…急にこんなことをお願いして、あなたたちに迷惑かけて…ごめんね」
「何謝ってんのよ」
「そうよ。お父さんは、いつ死ぬか分からない爆弾抱えてる私に結婚相手をあてがうことなんて、絶対しないから」
「秋恵…」
「春花お姉さん…」
「冬美。あなたは今までどおり大学生活を謳歌しなさい。でも、いつまでもお父さんの庇護下にはいられないということだけは覚悟しておくのよ」
「うん。分かってる」
お互い向き合うように座っていた私たちは、自然と隣にいる妹や姉の手を取り合っていた。
まるで、競技のときに円陣を組むチームのように。
私たち4姉妹が、これから先に起こり得るかもしれない波乱を、それぞれ、そしてみんな一緒に乗り越える覚悟を決めた瞬間だった。
だからこそ、父が財産管理を担っている部分が、私たちの分よりも多いはず。
それだけでなく、冬美の将来の自由も、私が確保しなければ…。
「後は普段どおりに過ごしてちょうだい。不自然にお父さんや正さんの味方をするのでもなく、私の味方だと表立つこともする必要はないわ。ただ…急にこんなことをお願いして、あなたたちに迷惑かけて…ごめんね」
「何謝ってんのよ」
「そうよ。お父さんは、いつ死ぬか分からない爆弾抱えてる私に結婚相手をあてがうことなんて、絶対しないから」
「秋恵…」
「春花お姉さん…」
「冬美。あなたは今までどおり大学生活を謳歌しなさい。でも、いつまでもお父さんの庇護下にはいられないということだけは覚悟しておくのよ」
「うん。分かってる」
お互い向き合うように座っていた私たちは、自然と隣にいる妹や姉の手を取り合っていた。
まるで、競技のときに円陣を組むチームのように。
私たち4姉妹が、これから先に起こり得るかもしれない波乱を、それぞれ、そしてみんな一緒に乗り越える覚悟を決めた瞬間だった。