鏡遊び
「ねえ、美希...あれ本当に麻己なのかな?」

「瑞樹まで何言ってんの?」

「だって...いつもの麻己じゃない気がして...」

雰囲気が違う。

性格も違う気がする。

何だろう...麻己だけど、麻己じゃない...。

「いーち...にーい」

「...えっ」

「麻己!やめなって!」

真ん中の鏡の前で数字を数えだした麻己。

私たちの方を見向きもしなかった。
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