鏡遊び
「とりあえず校舎からでよう!麻己も!」

麻己の服を引っ張った。

強く引っ張った。

でも麻己はその場から動こうとしなくて、鏡の方を見つめたままだった。

「麻己...麻己ってば...!!」

次の瞬間、鏡の中から赤い手のようなものが伸びてきた。

そしてその手は麻己を掴む。

「麻己!麻己!」

どんどん麻己を鏡の中へ引きずり込む。

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