鏡遊び
麻己は必死にもがいた。

引きずり込まれないように必死になってもがく。

でもよほど力が強いのか、どんどんどんどん引きずり込まれていった。

私と美希は必死に麻己の手を掴んでこちら側へ引っ張る。

赤い手はそんな私たちの力を無視して麻己の足を引っ張っていく。

「瑞樹、美希、痛いよ...痛い!」

手と足ををそれぞれすごい力で引っ張られている麻己はとても痛かったと思う。
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