鏡遊び
「...え?」

理解が追いつかなかった。

私は麻己の手を握っていた。

でも体は無い。

麻己の手だけを握っていた。

「...きゃあああああああ‼︎」

...だから麻己は引きずり込まれていったんだ。

私たちが無理にでも引っ張ったから。

私はすぐにその手を放り投げた。

気がつかなかった...。
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