鏡遊び
『あーあ...強く引っ張るから...ふふっ...次は誰かな...?』

「瑞樹行こう!」

美希は私を連れ女子トイレから出た。

階段を駆け下りる。

3階から2階へ...2階から1階へ...。

そしてこの廃校舎に入った所までたどり着いた。

「早く出よう!」

「わかってる!でも開かないの!」

押したり引いたりしてもドアは開かない。

ただガタガタと音がするだけだった。

「どうして開かないの⁉︎何でよ!」

後ろから声がする。

どうやらさっきの声の主が近づいてきているようだ。

「もう違う出口探そう!」

そして私たちはありとあらゆる窓やドアを調べた。

でもどれも開かない。

さっきまで空いてたのに!

窓も割れていたはずなのに...。
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