鏡遊び
あれ...どうして動けないの...?

瑞樹...美希...体が...。

そう言ったつもりだったのに、声は出なかった。

出そうとしても、息が漏れるだけ。

何度試しても無理だった。

ここはヤバイよ...このまま居続けたら大変なことになる。

早く2人に知らせて出ないと!

でもそんな私の気持ちとは裏腹に、体は勝手に動いていく。

まるで取り憑かれたようだった。

"よう"じゃない。

取り憑かれたんだ!
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