鏡遊び
「瑞樹!美希!」

鏡には瑞樹と美希が写っていた。

その時、私は鏡の中にいるんだと理解する。

どうやって抜け出そう。

そもそも抜け出せるのだろうか...?

そんなことを考えながら辺りを見回してみたけど使えそうなものは何もない。

「瑞樹!美希!助けて!ここだよ!」

どれだけ叫んでも、どれだけ鏡を叩いても2人は聞こえてないし気づかない。

「瑞樹......」

そんな虚しさが涙になって流れ落ちる。

「来なきゃよかった...2人の言うことを聞いていればよかった...」

後悔だけが募っていった。

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