鏡遊び

廃校舎に入る扉に近づいた途端、麻己は『あれ?』と呟いた。

「なに?どうしたの?」

「...鍵、開いてるよ?」

「え?」

見てみると、確かに鍵は開いていた。

「おかしいな...なんでだろ...」

「幽霊が呼んでるんじゃない?こっちにおいで~って」

「もう!麻己、やめてよ!」

「何?瑞樹怖いの?」

「そんなんじゃない...!!」

本当はこの時点で凄く怖かった。


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