大切で、


中学1年 春――


私は 小学校からの友達、鈴実と笑ってた。

私の…緩く下に二つに結った髪が さくらに紛れた風とともに揺れる…


ひらひらと舞い落ちて…見えなくなる…

私立に受かったという喜び。鈴実と一緒に受かれた事…


笑顔が絶える事のない日々を予想してた…

でもそれは…私の幻想でしかなかった。


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