カリスマ社長に求婚されました
すると、彩子さんは驚いたように足を止めた。
ちょうどみんなのいる島の手前だ。
出勤している人はまだチラホラで、話が聞かれそうで気まずい思いを持ちながらも、合わせて立ち止まる。
「うん、そうなんだけど……。優一から聞いてないの?」
優一さんの名前を出されると、軽い抵抗感を覚えてしまった。
今までは、こんなことはなかったのに、周りの反応が気になって仕方ない。
「はい。社長はプライベートで、そんなに仕事の話はされないので」
あえて『社長』という言葉を使ったのも、他の社員の人たちに聞こえてもいいように。
そして、自分たちの知らないところで、あれこれ話をしているわけではないとも、アピールしたかった。
「そっか。実はね、上顧客の方たちから、茉奈ちゃんの応対が感じよくて、癒されるって何件かお声をもらったのよ」
「そ、そうなんですか⁉︎」
電話や来客として対応はさせてもらっているけど、まさかそんな風に言ってもらえているとは想像もしていない。
だから、彩子さんから聞かされて素直に嬉しかった。
ちょうどみんなのいる島の手前だ。
出勤している人はまだチラホラで、話が聞かれそうで気まずい思いを持ちながらも、合わせて立ち止まる。
「うん、そうなんだけど……。優一から聞いてないの?」
優一さんの名前を出されると、軽い抵抗感を覚えてしまった。
今までは、こんなことはなかったのに、周りの反応が気になって仕方ない。
「はい。社長はプライベートで、そんなに仕事の話はされないので」
あえて『社長』という言葉を使ったのも、他の社員の人たちに聞こえてもいいように。
そして、自分たちの知らないところで、あれこれ話をしているわけではないとも、アピールしたかった。
「そっか。実はね、上顧客の方たちから、茉奈ちゃんの応対が感じよくて、癒されるって何件かお声をもらったのよ」
「そ、そうなんですか⁉︎」
電話や来客として対応はさせてもらっているけど、まさかそんな風に言ってもらえているとは想像もしていない。
だから、彩子さんから聞かされて素直に嬉しかった。