カリスマ社長に求婚されました
蓮士さんに会ったおかげで、予定より遅くなってしまい、小走りでホテルへ戻る。
急いでスタッフルームに戻ると、優一さんに仁王立ちで出迎えられてしまった。
隣には小さくなった奈子さんと、少し奥には気まずそうに椅子に座っている柊也さんと彩子さんがいる。
もしかして、遅くなったことを怒ってるとか……?
いつの間にか会場は、立食パーティーが始まっているものね。
おずおず優一さんを見上げながら、弱々しい声を発した。
「優一さん、遅くなってごめんなさい……」
とても機嫌が悪そうだし、蓮士さんの話はやめておこう。
すると、優一さんは普段見せることのない険しい顔を向けた。
「遅くなったかどうかなんて、オレには分からないよ。なにせ、どんな業務を命じられていたのか、まるで知らなかったんだからな」
「あっ……」
そうよ、私ってば優一さんに断りなく出ちゃったんだ……。
「彩子から聞かされて驚いたけど、あくまで茉奈の上司はオレだ。無断で業務変更はあり得ないだろう?」
急いでスタッフルームに戻ると、優一さんに仁王立ちで出迎えられてしまった。
隣には小さくなった奈子さんと、少し奥には気まずそうに椅子に座っている柊也さんと彩子さんがいる。
もしかして、遅くなったことを怒ってるとか……?
いつの間にか会場は、立食パーティーが始まっているものね。
おずおず優一さんを見上げながら、弱々しい声を発した。
「優一さん、遅くなってごめんなさい……」
とても機嫌が悪そうだし、蓮士さんの話はやめておこう。
すると、優一さんは普段見せることのない険しい顔を向けた。
「遅くなったかどうかなんて、オレには分からないよ。なにせ、どんな業務を命じられていたのか、まるで知らなかったんだからな」
「あっ……」
そうよ、私ってば優一さんに断りなく出ちゃったんだ……。
「彩子から聞かされて驚いたけど、あくまで茉奈の上司はオレだ。無断で業務変更はあり得ないだろう?」