カリスマ社長に求婚されました
優一の想いを再確認
「は、はい……」

本当にすごく怒ってるみたい……。

優一さんが、このパーティーをどれだけ気合いをいれて考えていたかを知っている。

その場所で、輪を乱した私をどれだけ腹立たしく思っているだろう。

優一さんの気持ちを踏みにじった気がして、俯くことしかできなかった。

「優一、止めなかったオレも悪いから、茉奈ちゃんをそんなに責めるように見るなよ」

柊也さんの声がして、気が緩みそうになる。

「それなら私も一緒よ。なにがなんでも、引き止めるべきだった」

さらに彩子さんまで庇おうとしてくれて、涙が出そうになってきた。

こんなに迷惑をかけることだったなんて……。

すると、頭上から変わらず不機嫌な調子の優一さんの声が聞こえた。

「茉奈がしっかりすればいいだけの話だろ?」

「はい……」

返事を返すだけで精一杯だ。

私は、私なりに考えて奈子さんの言葉に従ったつもりだったのに……。

こんなに優一さんを怒らせることになるなんて、想像もしなかった。
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