カリスマ社長に求婚されました
「話の途中なのに悪いな。すぐに戻るから」
優一さんはそう言って部屋を出ていったけど、蓮士さんとふたりきりでかなり気まずい。
勝手に話を進めるわけにはいかないし、視線すらどこへもっていくべきか分からなかった。
「そんなに緊張するなよ。パーティーの夜のことは、本当に悪かったと思ってるから」
蓮士さんのそんな声が聞こえて、ふと彼を見た。
真っ直ぐ私を見る蓮士さんは、真剣な眼差しをしていて、思わず息を飲む。
「もうそんなに謝らないでください。噂があることは事実ですし、聞けたことはよかったと思ってます……」
優一さんと出会えたことで、浮かれてばかりいてはいけないと、釘をさされた気がするから。
「茉奈ちゃんって、意外としっかりしてるんだな。なんとなく、見た目だけだと弱々しく見えるのに」
「そ、そうですか?」
一応褒められたらしく、途端に動揺してしまった。
目を不自然に泳がせる私に、蓮士さんはクスッと笑った。
「オレには、そう映るけどな。それにたぶん、優一はそんな意外性に惹かれたんだと思う」
優一さんはそう言って部屋を出ていったけど、蓮士さんとふたりきりでかなり気まずい。
勝手に話を進めるわけにはいかないし、視線すらどこへもっていくべきか分からなかった。
「そんなに緊張するなよ。パーティーの夜のことは、本当に悪かったと思ってるから」
蓮士さんのそんな声が聞こえて、ふと彼を見た。
真っ直ぐ私を見る蓮士さんは、真剣な眼差しをしていて、思わず息を飲む。
「もうそんなに謝らないでください。噂があることは事実ですし、聞けたことはよかったと思ってます……」
優一さんと出会えたことで、浮かれてばかりいてはいけないと、釘をさされた気がするから。
「茉奈ちゃんって、意外としっかりしてるんだな。なんとなく、見た目だけだと弱々しく見えるのに」
「そ、そうですか?」
一応褒められたらしく、途端に動揺してしまった。
目を不自然に泳がせる私に、蓮士さんはクスッと笑った。
「オレには、そう映るけどな。それにたぶん、優一はそんな意外性に惹かれたんだと思う」