カリスマ社長に求婚されました
茉奈の決心
素直にそんなことを言われると、照れくさいやら戸惑うやらで言葉が出ない。
チラッと蓮士さんを見ると、彼はさらに目を細めて口角を控えめに上げた。
「オレの印象は、茉奈ちゃんには最悪だろうけど、オレは茉奈ちゃんに会えてよかったと思ってる」
「えっ?」
蓮士さんの言葉を本気で受け止めていいのか分からないくらい、私は彼との間に距離を感じている。
それなのに蓮士さんは、私にためらうことなく気持ちを伝えてくるから不思議だ。
でも思い返してみれば、優一さんも初対面のときから、ストレートに想いを口にしていた。
「優一さんも蓮士さんも、距離を縮めてくるの早いですよね。私は戸惑うばかりですけど……」
「言われてみれば、そうかもしれないな。でも、オレと優一とじゃ、意味合いはまるで違うかもしれないけど」
「どういう意味ですか?」
蓮士さんの言い方は、いちいち意味深に聞こえて身構えてしまう。
すると、蓮士さんはellのパンフレットを眺めながら言った。
「優一は、昔からロマンチストな面があったから、こんなジュエリーを作れるんだと思う。でもオレは、現実しか見れない。だから、誰に対しても、どこか冷めた目で見てしまうんだ」
チラッと蓮士さんを見ると、彼はさらに目を細めて口角を控えめに上げた。
「オレの印象は、茉奈ちゃんには最悪だろうけど、オレは茉奈ちゃんに会えてよかったと思ってる」
「えっ?」
蓮士さんの言葉を本気で受け止めていいのか分からないくらい、私は彼との間に距離を感じている。
それなのに蓮士さんは、私にためらうことなく気持ちを伝えてくるから不思議だ。
でも思い返してみれば、優一さんも初対面のときから、ストレートに想いを口にしていた。
「優一さんも蓮士さんも、距離を縮めてくるの早いですよね。私は戸惑うばかりですけど……」
「言われてみれば、そうかもしれないな。でも、オレと優一とじゃ、意味合いはまるで違うかもしれないけど」
「どういう意味ですか?」
蓮士さんの言い方は、いちいち意味深に聞こえて身構えてしまう。
すると、蓮士さんはellのパンフレットを眺めながら言った。
「優一は、昔からロマンチストな面があったから、こんなジュエリーを作れるんだと思う。でもオレは、現実しか見れない。だから、誰に対しても、どこか冷めた目で見てしまうんだ」