カリスマ社長に求婚されました
パーティーが終わって、大きな仕事がひと段落したのもあり、今夜は早めに優一さんと帰れてホッとする。

「やっぱり、茉奈とふたりきりが落ち着くな。こうやって抱きしめていると、心から安心する」

夕飯もお風呂もすませ、すっかりくつろぎモードでソファーに座り、テレビを見ていたところだ。

といっても、真剣に番組を見ていたわけではなく、ただ流していただけ。

それが分かったのか、優一さんは当たり前にテレビを消すと、私を優しく抱きしめた。

「嬉しい……。私も、やっぱりこんな感じがいいわ。優一さんと気まずい雰囲気は苦手だもの」

彼の温もりに身を預けていると、私の心は優一さんでいっぱいだと改めて感じる。

蓮士さんはもちろんだけど、奈子さんのこともできるだけ気にしないようにしよう。

優一さんは、彼女の想いを知ってからも、私への接し方をなにも変えていないのだから。

「それはオレも同じだよ。茉奈には嫌な思いをさせたりして、本当に悪かった」

と言った優一さんは、私の体を少し離すと、唇を重ねた。

軽く触れるキスから、少しずつ舌が入ってきて……。

「ん……」

思わず声が出ると、優一さんの手が服の下に伸びてきた。

彼の体を撫でる手つきは、いつも私の理性を飛ばしてしまい、さらに声を漏らして呼吸を荒くする私を、優一さんはその場にゆっくりと倒した……。
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