カリスマ社長に求婚されました
ドキドキと鼓動は速くなり、握られている手は汗ばんできた。

そんな私の手を取ったままの優一さんは、すっと立ち上がると、私を一緒に立ち上がらせた。

「やっと見つけたと思った。永遠の愛を贈りたい女性に。言葉では表しづらいんだけど、これほど心を揺さぶられる人に出会ったのは初めてだったから」

「優一さん……。私、本当に夢を見ているみたい。初めて会ったときから、ずっと……」

胸が熱くなり、涙すら込み上げそうになる。

こんな一途な想いを、ここまでストレートにぶつけられたのは初めてで、リアルなのか分からなくなりそう。

「夢じゃない。むしろ、茉奈の夢を現実にしたい、オレはそう思っているから。だから、茉奈の気持ちをいつでも教えてほしい」

「優一さん、私は……」

感情が高ぶってきて、想いが溢れていきそう……。

彼を見つめていると、いつもどこかでセーブしていた気持ちが、弾けるように口から出ていた。

「ずっと一緒にいたいって思ってるの。優一さんの心を独り占めしたいって……」
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