カリスマ社長に求婚されました
蓮士の誘惑
どんより気が乗らない私の心とは裏腹に、空は澄み渡っていて、少し暑いくらいだ。
「なるほど。そういう理由で、ふたりともオーラがよどんでたわけか」
「はい……。柊也さんも呆れましたよね?」
ランチの時間に、彩子さんと柊也さんに誘われて、会社から徒歩十分ほどのフレンチレストランへやってきた。
柊也さんは、朝から優一さんと私のどこか殺気立った雰囲気を感じて、私を誘ってくれたらしい。
「まあ、恋愛のことをとやかく言う権利はないけどな。だけど、優一が反対してるのは、茉奈ちゃんの才能が問題ではないと思う」
「えっ?」
柊也さんは、自信ありげに言うと、横で聞いていた彩子さんも同調した。
「私もそう思うわ。だって、理由を話してくれないんでしょう? 優一は、仕事にはシビアだから、きちんと話してくれるはずよ」
「そうなんですか?」
「うん。だから、なにも言ってくれないということは……」
と彩子さんが言うと、柊也さんが後を続けた。
「完璧な私情だな。気にせずellのショップの店員、目指してみたら?」
「なるほど。そういう理由で、ふたりともオーラがよどんでたわけか」
「はい……。柊也さんも呆れましたよね?」
ランチの時間に、彩子さんと柊也さんに誘われて、会社から徒歩十分ほどのフレンチレストランへやってきた。
柊也さんは、朝から優一さんと私のどこか殺気立った雰囲気を感じて、私を誘ってくれたらしい。
「まあ、恋愛のことをとやかく言う権利はないけどな。だけど、優一が反対してるのは、茉奈ちゃんの才能が問題ではないと思う」
「えっ?」
柊也さんは、自信ありげに言うと、横で聞いていた彩子さんも同調した。
「私もそう思うわ。だって、理由を話してくれないんでしょう? 優一は、仕事にはシビアだから、きちんと話してくれるはずよ」
「そうなんですか?」
「うん。だから、なにも言ってくれないということは……」
と彩子さんが言うと、柊也さんが後を続けた。
「完璧な私情だな。気にせずellのショップの店員、目指してみたら?」