カリスマ社長に求婚されました
私との関係を、そこまで真剣に考えてくれていたなんて……。

優一さんが将来、私にプロポーズしてくれる日を、楽しみに待っていよう。

素直に思えるくらいに、心は溢れるほどに満たされていった。

「私、優一さんの気持ちに沿うわ。セミナーは、自己啓発のつもりで参加してくる……」

「ありがとう、オレのわがままを聞いてくれて」

優一さんはそっと体を離し、唇を重ねた。

そして何度もキスを繰り返しながら、こう言ってくれた。

「蓮士にも、誰にも茉奈は渡さない」

その言葉にさらに胸をときめかせながら、私はキスの時間に酔いしれる。

ここまで優一さんに愛される自分を信じよう。

もう、気持ちを揺らぐことなどしないで……。

「優一さん、昨日は本当にごめんなさい。奈子さんへの、つまらないヤキモチは妬かないようにするから」

唇が離れたところでそう言うと、優一さんはようやく笑みをみせてくれた。

「茉奈をそういう気持ちにさせたのは、オレにも責任がある。実は昨日、奈子に会ってきたんだ」
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