カリスマ社長に求婚されました
「そうだったの?」
スーツを着て行ったから、なにか特別な用事なのだろうと思ってはいたけど、奈子さんに会っていたのは驚きだ。
「でも、なんで? また仕事でタックを組むとか?」
「いや、その反対。オレは、奈子とやり直す気はないことと、茉奈へ嫌がらせをするなら、ビジネスパートナーにもなれないことを伝えた」
「そうなんだ……。でも、大丈夫なの? まさか私のために、ellにとってのメリットを失ってるわけじゃないよね?」
嬉しい半面、私のつまらない嫉妬が、優一さんの足を引っ張っていないか不安になる。
「いや、それはない。だいたい、茉奈はellそのものだ。その茉奈を傷つけるのは、誰であろうと許せない」
「ellそのものって、永遠の愛ってこと……?」
自分で言いながら恥ずかしくなる。
おずおず優一さんを見上げると、彼は微笑みながら頷いた。
「ever lasting love。永遠の愛の英語読み。頭文字を取ってellというんだ。オレは、茉奈と会えてようやくellを掴めた」
スーツを着て行ったから、なにか特別な用事なのだろうと思ってはいたけど、奈子さんに会っていたのは驚きだ。
「でも、なんで? また仕事でタックを組むとか?」
「いや、その反対。オレは、奈子とやり直す気はないことと、茉奈へ嫌がらせをするなら、ビジネスパートナーにもなれないことを伝えた」
「そうなんだ……。でも、大丈夫なの? まさか私のために、ellにとってのメリットを失ってるわけじゃないよね?」
嬉しい半面、私のつまらない嫉妬が、優一さんの足を引っ張っていないか不安になる。
「いや、それはない。だいたい、茉奈はellそのものだ。その茉奈を傷つけるのは、誰であろうと許せない」
「ellそのものって、永遠の愛ってこと……?」
自分で言いながら恥ずかしくなる。
おずおず優一さんを見上げると、彼は微笑みながら頷いた。
「ever lasting love。永遠の愛の英語読み。頭文字を取ってellというんだ。オレは、茉奈と会えてようやくellを掴めた」