カリスマ社長に求婚されました
晴れてセミナー参加の許可をもらえて、心おきなく出席できる。
あっという間にセミナーのある土曜日になり、中心地にある研修施設にやってきた。
ここは、児童向けの英語教室や、留学生会館などもあり、社会人向けのセミナー等も頻繁に開催しているビルだ。
その四階にあるごく普通の会議室のような場所で、セミナーは開催されていた。
大きなホワイトボードを正面に、ふたつの席が縦に六列、横に二列に配置されている。
重たいパイプ椅子を引き座ると、あとから女性に声をかけられた。
「すみません。隣いいですか?」
「あ、はい。どうぞ……」
と顔を上げ、一瞬言葉を失った。
そこには、去年のクリスマスイプに会った和也の浮気相手がいたからだ。
彼女も私に気づいたらしく、驚いた顔をしたものの、ニヤッと笑った。
「お久しぶりです。たしか……、坂下さんですよね? 和也の元カノの」
「はい、そうです……」
なんで、ここでこの人に再会するのだろう。
やる気満々でやって来た私の気持ちを沈めるには、彼女の登場はじゅうぶんすぎだ。
あっという間にセミナーのある土曜日になり、中心地にある研修施設にやってきた。
ここは、児童向けの英語教室や、留学生会館などもあり、社会人向けのセミナー等も頻繁に開催しているビルだ。
その四階にあるごく普通の会議室のような場所で、セミナーは開催されていた。
大きなホワイトボードを正面に、ふたつの席が縦に六列、横に二列に配置されている。
重たいパイプ椅子を引き座ると、あとから女性に声をかけられた。
「すみません。隣いいですか?」
「あ、はい。どうぞ……」
と顔を上げ、一瞬言葉を失った。
そこには、去年のクリスマスイプに会った和也の浮気相手がいたからだ。
彼女も私に気づいたらしく、驚いた顔をしたものの、ニヤッと笑った。
「お久しぶりです。たしか……、坂下さんですよね? 和也の元カノの」
「はい、そうです……」
なんで、ここでこの人に再会するのだろう。
やる気満々でやって来た私の気持ちを沈めるには、彼女の登場はじゅうぶんすぎだ。