カリスマ社長に求婚されました
クリスマスに一番売れた指輪として、私も仕事をする上で知った。
シンプルなプラチナ指輪だけど、それがかえってつけやすく、希少価値の高いピンクダイヤがあしらわれているだけに、かなり人気だったと優一さんから教えてもらっていた。
「あっ、この指輪。あの日、和也に買ってもらったんですよ」
やっぱりそれが言いたかったみたいで、ひらひらと手を振っている。
「よかったですね。それ、かなり人気あったみたいですよ?」
自分でも棒読みを自覚しながら、とりあえず返事を返してみた。
無視をして、ひがんでいると思われるのもシャクだ。
「坂下さんもellのファンだったんですよね? 和也から聞きました。坂下さんも、いつか貰えたらいいですね、ellの指輪」
余計なお世話よ、と思いながらも、口には出せない。
和也は、私がellを好きだと覚えていたのに、あの場所で私を振ったんだ……。
それを改めて知って、傷つく自分がいたから。
でも今日ここで、彼女に会えたのはラッキーだったかもしれない。
おかげで和也には、どんなことがあっても未練は生まれないと、自信になった。
シンプルなプラチナ指輪だけど、それがかえってつけやすく、希少価値の高いピンクダイヤがあしらわれているだけに、かなり人気だったと優一さんから教えてもらっていた。
「あっ、この指輪。あの日、和也に買ってもらったんですよ」
やっぱりそれが言いたかったみたいで、ひらひらと手を振っている。
「よかったですね。それ、かなり人気あったみたいですよ?」
自分でも棒読みを自覚しながら、とりあえず返事を返してみた。
無視をして、ひがんでいると思われるのもシャクだ。
「坂下さんもellのファンだったんですよね? 和也から聞きました。坂下さんも、いつか貰えたらいいですね、ellの指輪」
余計なお世話よ、と思いながらも、口には出せない。
和也は、私がellを好きだと覚えていたのに、あの場所で私を振ったんだ……。
それを改めて知って、傷つく自分がいたから。
でも今日ここで、彼女に会えたのはラッキーだったかもしれない。
おかげで和也には、どんなことがあっても未練は生まれないと、自信になった。