カリスマ社長に求婚されました
「気にしないで。私たち、手が空いてるから整理手伝うわね」
「ありがとうございます」
彩子さんたちは私の向かいに座ると、作業を始める。
なにげなく彩子さんの手元に目が行き、キラッと光る指輪が見えた。
「彩子さんの指輪、ellのものですか?」
ellの指輪を全部知っているわけではないけど、ここで仕事を始めてから、商品には詳しくなったと思う。
だけど、彩子さんの指輪は見たことがなかった。
「あ、ああ……。これね……」
と、突然恥ずかしそうにした彩子さんは、チラッと柊也さんを見ている。
そして柊也さんも彩子さんの視線に気づいて、照れ隠しの咳払いをした。
「オレの手作り……」
「手作り? 柊也さんが、デザインしたってことなんですか?」
思わず身を乗り出し柊也さんを見つめると、彼は小さく頷いた。
「今でこそ、デザインばかりしてるけど、初期はオレも彩子も優一も、いちからジュエリーを作ってたんだ。指輪ひとつくらい、難なく作れる」
「スゴイ! じゃあ、世界でひとつだけの指輪なんですね。素敵……。私も、実はellの指輪を買っちゃおうかなと思ってるんです」
「ありがとうございます」
彩子さんたちは私の向かいに座ると、作業を始める。
なにげなく彩子さんの手元に目が行き、キラッと光る指輪が見えた。
「彩子さんの指輪、ellのものですか?」
ellの指輪を全部知っているわけではないけど、ここで仕事を始めてから、商品には詳しくなったと思う。
だけど、彩子さんの指輪は見たことがなかった。
「あ、ああ……。これね……」
と、突然恥ずかしそうにした彩子さんは、チラッと柊也さんを見ている。
そして柊也さんも彩子さんの視線に気づいて、照れ隠しの咳払いをした。
「オレの手作り……」
「手作り? 柊也さんが、デザインしたってことなんですか?」
思わず身を乗り出し柊也さんを見つめると、彼は小さく頷いた。
「今でこそ、デザインばかりしてるけど、初期はオレも彩子も優一も、いちからジュエリーを作ってたんだ。指輪ひとつくらい、難なく作れる」
「スゴイ! じゃあ、世界でひとつだけの指輪なんですね。素敵……。私も、実はellの指輪を買っちゃおうかなと思ってるんです」