カリスマ社長に求婚されました
和也と付き合っていた頃は、贈られることを夢見ていたけど、今はとにかく身につられればそれでいいと思っている。
パンフレットには、早くも秋冬のデザインが登場していて、今年のクリスマスを意識したものもあった。
「でもなぁ……」
柊也さんはなぜか、頑なに反対の姿勢を見せている。
「柊也さん、実はクリスマスイプって、私の誕生日なんです。自分へのプレゼントで、買ってみてもいいかなって」
そうやって、和也との切ない思い出も浄化しよう。
と思っているのに、ことのほかふたりの反応が悪い。
柊也さんたちの許可は必要ないといえばそれまでだけど、あまりにいい顔をされないから、私も意思が揺らいでしまう。
優一さんを好きだからこそ、優一さんの大事なellを買ってみたかったんだけどな……。
「もしかして、私じゃ似合いませんか? 柊也さんたちから見て、私なんかに身につけてほしくないとか?」
おずおず聞くと、ふたりはビックリしたように目を見開き、思いきり首を横に振った。
「それは絶対にない! それに、ellの新作は頻繁に出るから、ゆっくり考えたらいいじゃないか」
柊也さんにそう言われ、私は渋々頷いた。
パンフレットには、早くも秋冬のデザインが登場していて、今年のクリスマスを意識したものもあった。
「でもなぁ……」
柊也さんはなぜか、頑なに反対の姿勢を見せている。
「柊也さん、実はクリスマスイプって、私の誕生日なんです。自分へのプレゼントで、買ってみてもいいかなって」
そうやって、和也との切ない思い出も浄化しよう。
と思っているのに、ことのほかふたりの反応が悪い。
柊也さんたちの許可は必要ないといえばそれまでだけど、あまりにいい顔をされないから、私も意思が揺らいでしまう。
優一さんを好きだからこそ、優一さんの大事なellを買ってみたかったんだけどな……。
「もしかして、私じゃ似合いませんか? 柊也さんたちから見て、私なんかに身につけてほしくないとか?」
おずおず聞くと、ふたりはビックリしたように目を見開き、思いきり首を横に振った。
「それは絶対にない! それに、ellの新作は頻繁に出るから、ゆっくり考えたらいいじゃないか」
柊也さんにそう言われ、私は渋々頷いた。