カリスマ社長に求婚されました
革張りのふたりがけソファーが二脚、向かい合って置かれていて、その間にはガラスのローテブルがある。
「ようこそ、茉奈ちゃん」
蓮士さんは笑みを浮かべ、私をソファーへ促す。
警戒心でいっぱいの私は、蓮士さんから目をそらせず、ゆっくりと座った。
そんな私を見て、蓮士さんはクスッと笑っている。
「そんなに構えなくても、ここではなにもしない。だけど、あの日のことは謝らないから」
私の向かいに座った蓮士さんは、私からellの紙袋を受け取った。
「別に、謝っていただかなくて結構です」
だいたい、謝ってもらったところで、蓮士さんの印象が変わるわけじゃない。
私には第一印象と同様に、嫌な雰囲気の人のままだから。
「茉奈ちゃんは、けっこう気が強いんだな。オレは、あのとき本気で茉奈ちゃんにキスしたいと思った。だから、謝らないと言ってるんだ」
蓮士さんは淡々と話しているようで、目は鋭く真っ直ぐ見つめられない。
「でも、私は蓮士さんとキスしたくありませんから……。もうジュエリーはお届けしましたから、帰ります」
「ようこそ、茉奈ちゃん」
蓮士さんは笑みを浮かべ、私をソファーへ促す。
警戒心でいっぱいの私は、蓮士さんから目をそらせず、ゆっくりと座った。
そんな私を見て、蓮士さんはクスッと笑っている。
「そんなに構えなくても、ここではなにもしない。だけど、あの日のことは謝らないから」
私の向かいに座った蓮士さんは、私からellの紙袋を受け取った。
「別に、謝っていただかなくて結構です」
だいたい、謝ってもらったところで、蓮士さんの印象が変わるわけじゃない。
私には第一印象と同様に、嫌な雰囲気の人のままだから。
「茉奈ちゃんは、けっこう気が強いんだな。オレは、あのとき本気で茉奈ちゃんにキスしたいと思った。だから、謝らないと言ってるんだ」
蓮士さんは淡々と話しているようで、目は鋭く真っ直ぐ見つめられない。
「でも、私は蓮士さんとキスしたくありませんから……。もうジュエリーはお届けしましたから、帰ります」