カリスマ社長に求婚されました
「引っ張ってるわけないだろ? どうしても今日でないとダメだから、仕事を休むことにしたんだ。途中で抜ける方が難しいし」
「うん……」
その『今日』に、そこまでこだわるのはどうしてだろう。
誕生日……にしては、おおげさな気がするし。
それに優一さん、プレゼントらしきものを持っていないと思う。
じゃあ、今夜の本当の目的はなんなのだろう。
と悶々と考えている間にも、車は港に着いた。
目の前の船は、紛れもなく去年と同じものだ。
船体に書かれた名前が一緒だし、イルミネーションの雰囲気も去年と似ている。
車を降りると、興奮を抑えつつ優一さんに聞いた。
「去年と同じ船よね?」
「ああ。覚えてくれてたか? 去年、茉奈と出会った船で、もう一度イブの夜を過ごしたかった。今日は、茉奈の誕生日でもあるしな」
優一さんは穏やかに微笑むと、人目を盗むかのようにキスをした。
「うん……」
その『今日』に、そこまでこだわるのはどうしてだろう。
誕生日……にしては、おおげさな気がするし。
それに優一さん、プレゼントらしきものを持っていないと思う。
じゃあ、今夜の本当の目的はなんなのだろう。
と悶々と考えている間にも、車は港に着いた。
目の前の船は、紛れもなく去年と同じものだ。
船体に書かれた名前が一緒だし、イルミネーションの雰囲気も去年と似ている。
車を降りると、興奮を抑えつつ優一さんに聞いた。
「去年と同じ船よね?」
「ああ。覚えてくれてたか? 去年、茉奈と出会った船で、もう一度イブの夜を過ごしたかった。今日は、茉奈の誕生日でもあるしな」
優一さんは穏やかに微笑むと、人目を盗むかのようにキスをした。