カリスマ社長に求婚されました
番外編〜ラブ度満開ハネムーン〜
優一さんとの結婚から約四ヶ月。

新婚生活をスタートさせたけれど、同棲期間もあったからか、日常の生活そのものに大きな変化はない。

ただ、周りの人から『相良さん』と呼ばれるようになり、そんな当たり前で些細なことが嬉しかった。

仕事も秘書を続けていて、優一さんと一緒に憧れだったellを守ることができる毎日に、今まで感じたことのない充実感を覚えている。

「茉奈、準備はオーケーか?」

スーツケースを閉め終わったところで、優一さんが部屋に入ってきた。

「うん。何度も確認したし、忘れ物はないはずよ」

「それならよかった。まあ、もし忘れても、現地で買い足せばいいさ。お金とパスポートだけは忘れずに」

「はーい」

優一さんは笑顔を向けると、部屋を出ていく。

明日からは、いよいよハネムーンだ。

なかなか休みを取りづらく、先延ばしになっていたけど、待ちに待った優一さんとの初めての旅行に、心は浮かれまくっている。

「ハワイかぁ。学生のときに行って以来よね。本当、楽しみ」
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