カリスマ社長に求婚されました
きっと相良さんは、私を心配して言ってくれている……。
失恋した私をとことん気遣ってのことなのだろうから、その提案をありがたく受け入れることにした。
彼が案内してくれたのは、一番上の階にあたる四階の奥の部屋だ。
入ってすぐの正面に、ベージュ色のキングサイズのベッドが見えた。
その左手には窓、右手には二人掛けの深い緑色のソファーが置かれている。
さらに壁にはテレビが掛けられていて、奥にお手洗いとバスルームがあった。
天井には優しいオレンジ色の光を放つシャンデリアがあり、温かい気持ちにさせてくれる。
「あの、この部屋に本当に泊まっていいんですか?」
どう見ても高そうな部屋だし、私が使うにはかなり贅沢だ。
「いいよ。プレゼントだから。オレは別の部屋に泊まるけど、なにかあったら遠慮なく部屋の電話を使えば対応してもらえるから」
相良さんは、ひととおり部屋を見回して、不都合がないかを確認してくれている。
彼のその気持ちが、本当に嬉しい……。
「相良さん、なにからなにまで、ありがとうございます。こんなに素敵な誕生日を過ごせるなんて、思いませんでした」
和也にフラれた直後は、その後どうやって過ごせばいいのか途方にくれていたのだから。
「もうお礼はいいよ。茉奈ちゃんの心の傷が、少しずつでも癒されるように……。じゃあ、いい夢見なよ。おやすみ、茉奈ちゃん」
「はい、おやすみなさい。相良さん……」
失恋した私をとことん気遣ってのことなのだろうから、その提案をありがたく受け入れることにした。
彼が案内してくれたのは、一番上の階にあたる四階の奥の部屋だ。
入ってすぐの正面に、ベージュ色のキングサイズのベッドが見えた。
その左手には窓、右手には二人掛けの深い緑色のソファーが置かれている。
さらに壁にはテレビが掛けられていて、奥にお手洗いとバスルームがあった。
天井には優しいオレンジ色の光を放つシャンデリアがあり、温かい気持ちにさせてくれる。
「あの、この部屋に本当に泊まっていいんですか?」
どう見ても高そうな部屋だし、私が使うにはかなり贅沢だ。
「いいよ。プレゼントだから。オレは別の部屋に泊まるけど、なにかあったら遠慮なく部屋の電話を使えば対応してもらえるから」
相良さんは、ひととおり部屋を見回して、不都合がないかを確認してくれている。
彼のその気持ちが、本当に嬉しい……。
「相良さん、なにからなにまで、ありがとうございます。こんなに素敵な誕生日を過ごせるなんて、思いませんでした」
和也にフラれた直後は、その後どうやって過ごせばいいのか途方にくれていたのだから。
「もうお礼はいいよ。茉奈ちゃんの心の傷が、少しずつでも癒されるように……。じゃあ、いい夢見なよ。おやすみ、茉奈ちゃん」
「はい、おやすみなさい。相良さん……」