カリスマ社長に求婚されました
優一さんの言葉を信じようと、改めて思う。
目を閉じ、彼の胸に顔を埋めていると、優一さんの囁くような声が聞こえてきた。
「茉奈に見せたいものがあるんだ。こっちへきて」
「うん……。なに?」
体が離されても、心は満たされるのを感じながら、優一さんに手を引かれバルコニーへ向かう。
「バルコニーにあるもの?」
いったい、ここになにがあるのだろうと思いながら、手を引かれて外へ出ると、そこには街の輝く夜景が見えた。
「キレイ……。まるで宝石箱みたい」
適度に遠い距離感が絶妙で、ネオンが丸だったりひし形に見えて、より宝石のようだった。
「だろ? オレはこの景色を見てると、無性にジュエリーを作りたくなるんだ」
「分かるわ……。とてもロマンチックだもの」
ここは高さもあるからか、風がよく通る。
温かい春の夜風に吹かれて、気持ちよさを感じながら景色を見入っていると、ふいに優一さんに背後から抱きしめられた。
「優一さん⁉︎」
驚く私に、優一さんは優しくゆっくりと言った。
「茉奈と出会って、やっと見つけたと思ったよ。オレにとってのellを」
目を閉じ、彼の胸に顔を埋めていると、優一さんの囁くような声が聞こえてきた。
「茉奈に見せたいものがあるんだ。こっちへきて」
「うん……。なに?」
体が離されても、心は満たされるのを感じながら、優一さんに手を引かれバルコニーへ向かう。
「バルコニーにあるもの?」
いったい、ここになにがあるのだろうと思いながら、手を引かれて外へ出ると、そこには街の輝く夜景が見えた。
「キレイ……。まるで宝石箱みたい」
適度に遠い距離感が絶妙で、ネオンが丸だったりひし形に見えて、より宝石のようだった。
「だろ? オレはこの景色を見てると、無性にジュエリーを作りたくなるんだ」
「分かるわ……。とてもロマンチックだもの」
ここは高さもあるからか、風がよく通る。
温かい春の夜風に吹かれて、気持ちよさを感じながら景色を見入っていると、ふいに優一さんに背後から抱きしめられた。
「優一さん⁉︎」
驚く私に、優一さんは優しくゆっくりと言った。
「茉奈と出会って、やっと見つけたと思ったよ。オレにとってのellを」