カリスマ社長に求婚されました
「えっ? それって、どういう意味……?」
抱きしめられていることに胸をときめかせながら、優一さんの言葉を理解しようとするけど、あまり頭が働かない。
私は優一さんに触れられると、そのことだけでいっぱいになっていた。
「ellそのものだってこと。イブで茉奈の誕生日でもあった夜、きみがオレの車の前に飛び出してきたことでさえ、運命だと思った」
「運命だなんて……。恥ずかしいし、大げさだよ……」
と正直に言うと、優一さんが少し笑ったような気がした。
「オレがellを創りたいと思ったキッカケは、人を幸せな気持ちにさせたかったからなんだ。でも自分自身が、本気で幸せにしたい相手には出会えなかった」
「でも、今まで付き合っていた人はいたのよね? 昼間の柊也さんの話でそう思ったんだけど……」
モテるとも言っていたし、出会いはたくさんあったはずなのに。
すると、優一さんは私をゆっくりと自分の方へ振り向かせた。
「出会った夜、茉奈を無性に放っておけない気持ちにさせられた。恋人に裏切られて絶望でいっぱいだっただろうに、それでも前を向こうとするひたむきさに、惹かれた」
抱きしめられていることに胸をときめかせながら、優一さんの言葉を理解しようとするけど、あまり頭が働かない。
私は優一さんに触れられると、そのことだけでいっぱいになっていた。
「ellそのものだってこと。イブで茉奈の誕生日でもあった夜、きみがオレの車の前に飛び出してきたことでさえ、運命だと思った」
「運命だなんて……。恥ずかしいし、大げさだよ……」
と正直に言うと、優一さんが少し笑ったような気がした。
「オレがellを創りたいと思ったキッカケは、人を幸せな気持ちにさせたかったからなんだ。でも自分自身が、本気で幸せにしたい相手には出会えなかった」
「でも、今まで付き合っていた人はいたのよね? 昼間の柊也さんの話でそう思ったんだけど……」
モテるとも言っていたし、出会いはたくさんあったはずなのに。
すると、優一さんは私をゆっくりと自分の方へ振り向かせた。
「出会った夜、茉奈を無性に放っておけない気持ちにさせられた。恋人に裏切られて絶望でいっぱいだっただろうに、それでも前を向こうとするひたむきさに、惹かれた」