カリスマ社長に求婚されました
応えるように彼の背中に手を回し、顔を胸に埋める。

「うん……」

返事をするとすぐに、優一さんは余裕で私を抱き上げて、唇にキスを落とした。

そして奥のベッドルームへ、私を連れていく。

そこは、バルコニーと同じくらいにネオンの街が見下ろせて、ベッドは窓の側に配置されている。

キングサイズはありそうな広いベッドの脇には、サイドテーブルが置かれていた。

ゆっくりとベッドへ下ろした私に、優一さんは激しいくらいのキスをする。

「ん……。優一さん……」

舌を絡められて、私の呼吸は乱れていく。

そのうちに、彼の手が胸に触れてきて服の上からとはいえ、自然と甘い声が漏れていた。

「可愛い声を出すんだな、茉奈は。もっと聞かせてほしい」

「やだ……。恥ずかしい……」

自分でも思った以上に声を出してしまって、照れくささで顔を両立で覆った。

「恥ずかしくなんかないよ。オレは、その声を聞けるのが嬉しい」

優一さんは、ゆっくり私の手を取って、もう一度キスをした。
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