カリスマ社長に求婚されました
それにしても、全体を濃い茶色を基調にしているからか、大人の店といった雰囲気で落ち着いている。
さらに全席ソファー席で、ゆったりとした時間を過ごせそうだ。
辺りをチラチラ見ながら、案内されるがまま今回は個室へ向かう。
今日は仕事の打ち合わせも兼ねているから、人目を気にしなくていい場所を予約していた。
「お連れ様をご案内いたしました」
店員さんはノックするとドアを開け、私たちを促す。
部屋へ入ると、初めて見る美人な女性と、テレビで見るよりずっと可愛い奈子さんが、立ち上がって出迎えてくれた。
女性は黒のパンツスーツに、奈子さんはダークグレーのスーツを着ている。
「お疲れ様、優一。早く仕事が終わったから、先に来ちゃった」
女の私でもドキッとするような、屈託ない笑顔を向けた奈子さんは、優一さんに駆け寄って彼の腕を掴んだ。
彼女の突然の行動に動揺してしまい、自分でも表情が硬くなるのが分かる。
「お疲れ、奈子。先に、彼女を改めて紹介してもらえるかな?」
優一さんは困り顔で、さりげなく奈子さんの手を離し、視線をもうひとりの女性へ向けた。
すると、その人は控えめに口角を上げて微笑むと会釈をした。
「そうね。彼女は、今回モデルを務めさせてもらうユキさん。まだ、駆け出しだけど芯の通ったオーラがあって、ellの雰囲気にピッタリでしょう?」
奈子さんはユキさんの側へ戻ると、右手を腰に当てて得意げに立っている。
「ああ、本当にピッタリだ。ユキさん、改めてよろしく。広報担当が、とてもキレイな人だと
、かなり推していたよ」
さらに全席ソファー席で、ゆったりとした時間を過ごせそうだ。
辺りをチラチラ見ながら、案内されるがまま今回は個室へ向かう。
今日は仕事の打ち合わせも兼ねているから、人目を気にしなくていい場所を予約していた。
「お連れ様をご案内いたしました」
店員さんはノックするとドアを開け、私たちを促す。
部屋へ入ると、初めて見る美人な女性と、テレビで見るよりずっと可愛い奈子さんが、立ち上がって出迎えてくれた。
女性は黒のパンツスーツに、奈子さんはダークグレーのスーツを着ている。
「お疲れ様、優一。早く仕事が終わったから、先に来ちゃった」
女の私でもドキッとするような、屈託ない笑顔を向けた奈子さんは、優一さんに駆け寄って彼の腕を掴んだ。
彼女の突然の行動に動揺してしまい、自分でも表情が硬くなるのが分かる。
「お疲れ、奈子。先に、彼女を改めて紹介してもらえるかな?」
優一さんは困り顔で、さりげなく奈子さんの手を離し、視線をもうひとりの女性へ向けた。
すると、その人は控えめに口角を上げて微笑むと会釈をした。
「そうね。彼女は、今回モデルを務めさせてもらうユキさん。まだ、駆け出しだけど芯の通ったオーラがあって、ellの雰囲気にピッタリでしょう?」
奈子さんはユキさんの側へ戻ると、右手を腰に当てて得意げに立っている。
「ああ、本当にピッタリだ。ユキさん、改めてよろしく。広報担当が、とてもキレイな人だと
、かなり推していたよ」