恋を届けるサンタクロースvol.1~沙希~
だって、今思えば、本当にしょーもないことで佑樹とケンカしちゃったから……。
「ごめんって、沙希。怒んなよ」
佑樹が顔の前で両手を合わせた。
「やだ! 絶対やだ! クリスマスイブにバイトなんて冗談じゃない。断ってよ」
あたしはぷいっと横を向いた。
「だって、しょーがねーじゃん。ほかのバイトがみんな休み入れちゃってて、店長、困ってんだよ」
「知らないよ、そんなの。佑樹が休みの希望を出すのが遅いのが悪いんじゃん!」
「まあ、それはそうだけどさ……。店長ひとりで働かせるわけにはいかないだろ」
「もういいよ。佑樹はクリスマスイブにあたしと会わなくても平気なんだよね。よーくわかった」
「平気なわけないだろ」
「じゃあ、バイト断ってよ」
「だからそれは無理だって」
佑樹の口調が荒くなった。イライラしてるのはわかるけど、あたしだって怒ってる。付き合って初めてのクリスマスイブなんだから、一緒に過ごしたいのに。
「佑樹のバカ!」
「バカってなんだよ、バカって」
「ごめんって、沙希。怒んなよ」
佑樹が顔の前で両手を合わせた。
「やだ! 絶対やだ! クリスマスイブにバイトなんて冗談じゃない。断ってよ」
あたしはぷいっと横を向いた。
「だって、しょーがねーじゃん。ほかのバイトがみんな休み入れちゃってて、店長、困ってんだよ」
「知らないよ、そんなの。佑樹が休みの希望を出すのが遅いのが悪いんじゃん!」
「まあ、それはそうだけどさ……。店長ひとりで働かせるわけにはいかないだろ」
「もういいよ。佑樹はクリスマスイブにあたしと会わなくても平気なんだよね。よーくわかった」
「平気なわけないだろ」
「じゃあ、バイト断ってよ」
「だからそれは無理だって」
佑樹の口調が荒くなった。イライラしてるのはわかるけど、あたしだって怒ってる。付き合って初めてのクリスマスイブなんだから、一緒に過ごしたいのに。
「佑樹のバカ!」
「バカってなんだよ、バカって」