好きって言っちゃえ

「そう?じゃあ、まあ短めにね。新しいメンバーでブライダルハウスの初仕事も無事に出来たということで、今日は、やっと3人の歓迎会が出来る事になりました。これからが、新生京極写真館のスタートということで、宜しくお願いしますね。じゃ、乾杯しましょ。かんぱーいっ」

「かんぱーいっ!」

一口飲むと、グラスを置きパチパチパチと全員の手を叩いた。

「さ、遠慮せずに食べて頂戴ね。本当はどこかに連れて行ってあげた方が良かったんだろうけど、経費浮かせちゃった。ごめんね」

と悦子が、おちゃめに肩をすくめて見せた。

「いや〜、全然気にしないでくださいよ、会長。こんなに用意してもらって、十分ですよ」

と、光俊。

「ま、何事も節約できることはして、出来るだけ給料に回そうってのが、うちのポリシーだから」

と、苦笑いしながら剣二。

「それが一番ありがたいっす」

と、大きく頷く光俊。

「まぁ、そんなわけだから、とにかく、冷めないうちに食べて食べて」

と悦子。

「いただきま〜すっ」


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