好きって言っちゃえ
「あれ?僕、またなんか変な事いいました?」
皆の顔を見渡す秀人。
「…いや、今のは理にかなってる」
と、悠一。
「練習いいんじゃないですか?俺も運動不足を痛感したんで、ちょっとは体動かさないとなぁって思ってたんですよ」
と、航。
「嘘でしょ?それだったら、ジムにでも通えばいいじゃない。練習なんて…」
と、舞。
「いやっ、練習しましょうよっ。チーフはどうっすか?」
と、光俊。
「皆がやるなら参加するよ」
「よし、じゃ決定!」
「ちょと〜、私はやらないわよ〜」
「何言ってんすか。一番運動した方がいい人が」
「は?」
「ドンドンブクブク太っちゃってんでしょ?」
歓迎会での事を思い出して、含み笑いの光俊。
「くっ…」
何も言い返せない舞。
「舞さんだけ練習しなくて優勝出来なかったら、俺の20万、舞さんが立て替えてくれるっていうんなら、ま、無理に参加しなくてもいいっすけど」
「なによそれ。するわよ、するっ。練習に参加しますぅ。それで、優勝できなくったて、知ったこっちゃないからねっ」
「じゃ、舞さんがやる気になったとこで、練習は全員参加ということで宜しいでしょうか?」
光俊が他の3人を見渡した。頷く3人。
「では、20万目指して頑張りましょうっ!」
光俊に煽られて
「おーっ!」
と皆思わず拳を突き上げたが、秀人以外は、
「痛タタタタっ」
と、顔をしかめたのだった。