うそつきハムスターの恋人
金曜日の朝、夏生はなんだかとても晴れ晴れとした顔をしていた。
私は少し早起きしてフレンチトーストを焼いた。
部屋中に甘い香りが漂う。
「お! うまそう」
フレンチトーストをひときれ、フォークに突き刺すと夏生は私を見て微笑んだ。
「明日からは、リハビリをがんばらないとな」
夏生の口からそんな前向きな言葉がでてきて、私はうれしくなった。
会社まで並んで歩きながら、月曜日には私は夏生の本当の彼女として、こうしてこの道を歩いていられるのかな、とふと思った。
そのタイミングで、夏生が私の右手を握ったりするから、私はにやけてしまった口元をマフラーで隠す。
いつものようにメイズに寄ると、夏生は私のためにカフェラテとラズベリースコーンを買ってくれた。
「じゃあ、三時にメイズの前で待ち合わせな」
紙袋を手渡しながら、夏生と私は約束をする。
私はあとでね、と手を振ってエレベーターを先に降りた。
扉がするすると閉まり、夏生の笑顔は見えなくなった。
私は少し早起きしてフレンチトーストを焼いた。
部屋中に甘い香りが漂う。
「お! うまそう」
フレンチトーストをひときれ、フォークに突き刺すと夏生は私を見て微笑んだ。
「明日からは、リハビリをがんばらないとな」
夏生の口からそんな前向きな言葉がでてきて、私はうれしくなった。
会社まで並んで歩きながら、月曜日には私は夏生の本当の彼女として、こうしてこの道を歩いていられるのかな、とふと思った。
そのタイミングで、夏生が私の右手を握ったりするから、私はにやけてしまった口元をマフラーで隠す。
いつものようにメイズに寄ると、夏生は私のためにカフェラテとラズベリースコーンを買ってくれた。
「じゃあ、三時にメイズの前で待ち合わせな」
紙袋を手渡しながら、夏生と私は約束をする。
私はあとでね、と手を振ってエレベーターを先に降りた。
扉がするすると閉まり、夏生の笑顔は見えなくなった。