青い星の騎士たち

「……何やってんのあの二人………」 
「アホよ、アホ。だから心配するだけムダなのよ」

 女二人、しら〜っとした顔で向こう岸の男共を見つめた。

「おっめぇ何すんだよバカ!!」 
「バカとは何だ!せっかく人が助けてやろうとしたのに!」
「へっ。どーせ俺のジャンプのフォームが美しく過ぎてヤキモチしたんだろ」
「何をぉっ!図星なこと言うんじゃない!」
「認めんのかよ!」

 そこへ、冷めたヴァレリーの声が飛んできた。

「早くそっちに何かないか調べてちょーだい」
「お、おう!」


 見た感じ何か変わった所はないが、しばらく土壁を触っていると、ロミオの指に何か当たった。

「ん?」

 よく見てみる。

 それは土壁と同じ色をした、茶色いボタンだった。

「すげ〜な!保護色だっ!」
「つーかバレバレだし」

 ジャスティンは女二人に向かってでかい声を出した。

「なぁ!こっちに怪しいボタンがあるぜー」

 ヴァレリーも大声を出す。

「押したらまた岩が転がってくるのかなー!」 
「かもなー!」
「ど〜する〜!?」
「う〜ん……」



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