青い星の騎士たち
「なぁ、ジャスちゃん。オレたちも行かない?ランチ!」
「何で俺がおめぇなんかとレストランでランチしなきゃなんねぇんだよ…」
「冷たいなぁ。オレとお前の仲じゃん?」
「どんな仲だ!」
「こんな仲だ!」
ロミオはすりすりとジャスティンに擦り寄ってきた。
「気持ちわりぃな!!来んなよ!」
「何だよ!冷たいなぁ」
ロミオは、よく男友達に抱きついてきたり擦り寄ってくる傾向がある。
が、彼の名誉のために断っておくが、決して、そっち系ではない。
彼なりのスキンシップなのだ。
「おめぇよぉ、後生だから突然、男が好きだとか言わないでくれよな」
「何を〜?オレは女が好きだ!ジャスちゃんみたいな眉毛の薄いおっかない顔の奴なんか好きになるわけないっしょ〜?安心しな!」
「……悪かったな!こうゆう顔の奴を好きになる奴も世の中にはいるんだよ!」
その台詞に、ヴァレリーはそういえば…という感じでジャスティンを見た。
「ね、そういえばジャスティン」
「何だよ」
「あの子とは今どうなってるの?何ていったっけ……普通高の…つきあってんでしょ?」
ジャスティンの胸がドキンと鳴る。
嫌な汗が背中をだらだら流れていくのがわかった。
「い…いや、まぁ、あれな。あぁ、順調だぜ」
「へぇ〜、そうなんだ」
「おっ、ヴァレリー残念なの!?」
そう言ったロミオの背中をヴァレリーはバシッと叩いた。
「何でわたしが残念がるのよ!ジャスティンが誰と付き合おうがそんなの知ったこっちゃないわ!」
「確かにね〜!ギャハハ!」
ジャスティンはこっそりと長い安堵のため息をついた。