青い星の騎士たち
やっぱムリなのかな。
普通の女子高生と付き合うっつうのは…。
仕事のことを理解してくれる、アミュレットに通う奴と付き合うのがいいのかもな…。
などと思いを巡らしているジャスティンの目に、甲高い声でやかましく目の前で話す、リアとヴァレリーが視界に入った。
…………。
あ、ありえねぇ!!
と、その時、ロミオがいきなり肩に頭突きをしてきた。
「いってぇ!何だよてめぇ!ったく!」
「物思いに耽っている奴見ると、つい頭突きをしたくなるんだ!」
「わけわかんねぇな!」
イライラと頭をかく。
「なぁ、ロミオ!バスタード校から果たし状きてねぇか!?」
「果たし状?」
一瞬動きを止めたロミオ。
次の瞬間、奇声を発しながら、ガバッとダルメシアン柄の帽子をぬぎとった。
「わっすれってた〜。果たし状!すっかり!そういえば!」
「…落ち着け、ロミオ。しかも帽子をぬぐ意味もわからん…」
ロミオはジーンズのポケットから、しわしわの藁半紙を取り出した。
「これこれ〜。こないだ焼却炉の近くに落ちてたんだ!あやうく用務員のおじちゃんに燃やされるとこだったんだぞ」
「……なぜそんな所に果たし状が……」
「目標見誤まり?」
「で、ロミオは何で焼却炉なんかにいたんだよ」
「オレ、用務員のおじちゃんと話すの好きなんだ」
「………へぇ」
ジャスティンはしわしわの藁半紙を開いた。