青い星の騎士たち
いい加減かわいそうに思えてきたヴァレリーが助け船を出した。
「で?何したのよ、ダミアン。何かリアに用事なの?」
「あ、あぁ…実は……」
ダミアンは、ニコニコ笑っているリアをちらちら見ながら言った。
「大したことじゃないんだけど、ルーン先生がお前たちのこと、呼んでたぞ。すぐに来いって」
リアたち4人は顔を見合わせた。
「ルーン先生に呼ばれるってことは…」
「ヤな予感!」
「ジャスちゃ〜ん。何かルーン先生に言ったんじゃないの〜?例えばまだ彼氏いないんですかとか」
「言ってねぇよ!仕事だろ仕事!」
ちんたらと立ち上がる。
「じゃぁ早く行きましょ!怒られるわ。てゆうか、リアに用事っていうよりわたしたちに用事じゃないの、ダミアン」
「物事は正確に言おうぜ」
「そうだぞ。天パだからって許されないんだからなっ」
ロミオはダミアンの天パをなでなでした。
「うるさい!関係ないだろ!」
4人がいたテーブルの上には、飲んだ後のコップやパスタの皿やらがごちゃごちゃと置かれてある。
片付けるのが普通だが、めんどくさい。
4人は当然のようにダミアンを見た。
「な、何だよ!おれは片付けないぞ!自分らでやれ!」
リアが一歩ダミアンに近づいた。
「ねぇ、ダミアン」
かぁぁっとまた一気に顔が赤くなる。
「は、はい!リアさん!」
「ね、お願い」
ダミアンの耳元でリアはささやいた。
「片付けて」