青い星の騎士たち
バカ二人と呼ばれたリアとロミオは、不服そうなむくれた顔で「はぁい」と返事した。
「何であたしとロミオなんかがひとくくりにさせられるのよ」
「そりゃぁ、オレたちマロン山で笑った仲だからでしょ〜」
ルーンは、もう一度モンブロン山の麓にある町を指し示した。
「ここは、サーナという小さな町だ。今回、あんたたちにはここに行ってもらう」
そう言うと、イスに座り、机の上にある書類を手にとった。
「1週間前から、この町近辺で地震が頻発している。どうやら自然に起きてる地震ではないらしいんだよ。この辺りは地震が多発する所じゃないし、ほんと、この1週間でいきなり増えたっていうからね」
「1日どれぐらいあるんですか?地震は」
と、ヴァレリー。
「…っと、多い時で体が感じる地震は十数回。1日一回はコップが倒れるぐらいのひどい揺れがあるらしい」
「そりゃひでぇな」
「のんびり飯食えないね〜」
「アイラインもずれそうね」
「口紅もぬれないだろ。…ってんなことはどーでもいいんだよ!」
ルーンは書類をペラペラめくっていきながら続けた。