青い星の騎士たち
ルーンは、考えるのも嫌だというようなしかめっ面で言った。
「地下の倉庫に行って自分らで探してこい!のんきでバカな校長が何の手配もしなかったせいで、あの中書類地獄になっちまってるよ!」
「…それは行きたくないですね」
どうやら一からマッピングするしかないらしい。
「何の情報もないんじゃいくらお前らでも可哀相だからさ、サーナ周辺に出没する魔物のデータを出しといたよ」
「おっ、サンキュー」
3枚ぐらいある書類をジャスティンは受け取った。
「周辺の魔物のレベル見る限り、お前らのレベルでも大丈夫そうだからな」
「それは周辺の魔物であって、洞窟の中はどうだかわかんねぇじゃんよぉ…」
眉根を寄せて、受け取った書類をパラパラと見るジャスティン。
「ところでお前らってレベルいくつになったんだっけ?」
「知らねえのかよ!」
ジャスティンは書類から顔を上げて突っ込んだ。
「ナイスボケ〜!ジャスちゃん!」
「いやツッコミだろ!」
髪の毛をくるくるいじりながら、かったるそうにリアは言った。
「先生、ダメじゃん?仮にもあたしたちの班担当なのに〜」
「あぁ、リアがレベル一個落としたのは知ってるよ」
「!!」
平静を装いながら、リアはキッとルーンに牙をむいた。
「…地獄耳!」
ルーンはニヤニヤしながらヴァレリーに言った。
「ヴァレリー、そのゴミ箱の下の紙の束よこしてくんない?」
「ゴミ箱の下…?」
床に散らばっている紙やゴミを踏まないようにして、ヴァレリーはゴミ箱にまで苦労してたどり着いた。
ゴミ箱の下にある紙の束を手に取る。