青い星の騎士たち
「…わたしたちの、こないだあったレベル診断の結果だわ」
「ひでぇな!俺らの書類はゴミ箱の下かよ!」
「置く場所がなかったんだよ!仕方ないだろ!」
ヴァレリーから書類を受け取る。
オレンジスター校では、二ヵ月に一度、レベル診断が行われていた。
一般的な体力・運動能力診断(女子1000メートル、男子1500メートル、走り幅跳び、砲丸投げ、などなど)の他に、自分の武器を使っての実践力診断、魔法能力診断などを行うのだ。
それの伸び具合によって、レベルアップしたり、はたまたレベルダウンしたりする。
「先生、あたしその日具合悪かったんですよぉ。だから仕方なかったってゆうかぁ」
髪の毛をいじりながらリアが言い訳する。
よく言うわよね〜。
ヴァレリーはチラッとリアを横目で見た。
レベル診断の後、早速どこかの男子とデートしに行ってたくせに。
「あのね、それにしたってレベル2個も落とすことないだろ!」
「…だぁって〜、しょうがないじゃ〜ん」
リアのレベルは、現在10だ。
中等科3年の半ばぐらいのレベルである。
「あんた、このままじゃ進級できないからね!」
「知ってます〜」
ふてくされるリアに指を突き付ける。
「もうリチャード先生に色仕掛けは通用しないからね」
「ぎくっ」
「ぎくっじゃないよ。全く!」